帯と着物買取のザ・ゴールド上木戸店のリコです。
8月に岩手県一関博物館に行ってきました。
そこで旧齋藤家別邸で見た板戸絵の孔雀が表紙になったパンフレットがあり
どうしてこんなところにあるんだろうと不思議に思いながらページをめくりました。
作者の名前は佐藤紫煙、岩手県一関市の生まれの画家でした。
新潟県に来ていなければ、佐藤紫煙という画家のことも知らないままだったと思います。
旧齋藤家別邸の入り口を入ってすぐ、右側の板戸絵が佐藤紫煙の作品でした。
色鮮やかな板戸は、描かれてから90年近く経っているものとは思えません。
ガラスケースに入れられていないので、そばでじっくりと見ることができました。
そのとき旧齋藤家別邸のスタッフさんには「東北の画家です」とだけ紹介されました。
佐藤紫煙は明治時代、岩手県生まれ、16歳で上京、衣笠豪谷という画家弟子入りし、
その後山水、花鳥画を得意とする画家となりました。
2010年には一関市博物館で
「幻の花鳥画-新潟・大正時代の豪商別邸に残る板戸絵-」という企画展が催されました。
佐藤紫煙の作品は戦争で失われ、現在残っている作品が少ないのだとか。
旧齋藤家別邸には3枚の板戸絵があり、その中でもこの孔雀が描かれた
大型作品は最高傑作と呼べると言われているそうです。
旧齋藤家別邸の佐藤紫煙の作品はどれも細かく描かれ美しいです。
ぜひ、より多くの方に知ってもらいたいと思います。
新潟県と岩手県の繋がりのようなものを感じ夏の良い思い出になりました。
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