本日はパールのお手入れについてお話したいと思います。
☆着けた後は拭く
真珠の主成分は炭酸カルシウムです。一般的な酸性物質はもちろん、汗や皮膚分泌物(あぶら)は大敵です。
汗や皮脂が化粧品などと混ざって真珠の表面に付着し、
そのまま放っておくと徐々に表面の炭酸カルシウムが溶けてしまう恐れがあります。
ですから、真珠製品を身に付けた後は「拭いてからしまう」を徹底してください。
真珠の表面についた汗や汚れをしっかり拭いておけば、表面が溶けるという現象は起きません。
真珠を拭く布(クロス)は柔らかいクロスであればどのような布でも大丈夫ですが、
「吸水性」「吸油性」に優れていると理想的です。
真珠専用のクロスもありますが、
マイクロファイバーなどで織られた眼鏡拭きや目の詰まったハンカチでも代用できます。
☆ジュエリーはメイクアップの後
ヘアスプレー、香水、除光液などの化粧品は、パールの美しさを損なう原因となります。だから、『ジュエリーはメイクアップの後』につける、を徹底してください。
また、食用のドレッシングなどの酸や果汁にもお気をつけくださいね。
☆ご家庭でできるクリーニング
真珠が汚れたとき、応急処置としてできることは薄めた中性洗剤で洗うことです。汚れが気になる時は、綿棒ややわらかい歯ブラシなどに少量の中性洗剤をつけて磨いて汚れを落とし、
すすいだ後しっかり水分を拭いて乾かして下さい。
作業はスピーディーに行い、つけ置き洗いは絶対にしないように!
乾いた後に専用の照りクロスなどの柔らかい布で拭くとつやが出ます。
真珠は水洗いをしてはいけない、という説もありますが、
拭いただけではとれない汚れをそのままにしておくよりは思い切って洗うことをおすすめします。
大切なのは洗った後に良く拭いてしっかり乾燥させること。
濡れたままにしておくと水が空気中の炭酸ガスを吸って弱酸性になり、真珠の艶を無くしてしまいます。
☆保管方法
真珠はある意味「生きている宝石」といえます。ダイヤモンドやルビーなどの鉱物系の宝石とは違い、生物資源の宝石ですから、
ある意味「生きている宝石」と言えます。
ですから、光や熱、湿気に弱い性質を持っており、保管の際にも注意が必要です。
理想的な保管環境は、
1、湿気や油分のない場所
2、湿度が一定に保たれている
3、太陽光や蛍光灯の光を避けた暗所
といった環境になります。
例えば湿度が一定に保てる環境としては桐のタンスなどが挙げられます。
桐は周りが乾燥すると自分が持っている水分で乾燥化を防ぐ性質があり、
また湿度が高くなると湿気を吸収し湿度の上昇を防いでくれます。
また調湿作用を持つ薬剤などを保管容器に入れる方法もあります。
ただし、防虫剤は避けてください。
真珠科学研究所が開発した「パールケース」は真珠専用の保管ケースで、
真珠の手入れ3大ポイントである「吸水・吸油」「湿度調整」「暗所密閉保管」と
金属をサビからまもる「防錆効果」を自動的に行う高機能ジュエリーケースです。
☆糸替えのタイミング
ネックレスに使われている絹糸や化繊の糸は、使っているうちに伸びて切れやすくなります。ですから2~3年に1度は糸替えが必要です。プレーンタイプの通し方であれば、
クラスプをつまんでネックレスをまっすぐ垂らし、糸が珠1個分ほど見える状態が糸替えの目安です。
☆糸が切れてしまった
ネックレスの糸は2~3年に1度は糸替えが必要ですが、これを怠ると糸が切れてしまうことがあります。糸が切れてしまった場合、落ちた真珠を全部集め、
切れた糸の端をセロテープなどで留めるなどの応急処置をし、修理に出す必要があります。
☆真珠が曇ってきてしまった
真珠の曇りは表面が酸などに侵され荒れてしまったときに生じます。この場合は、程度にもよりますが、研磨剤入りの専用クロスで磨いたり、専門機関に依頼すれば修復可能です。
真珠の核を覆う真珠層は、薄いカルシウムの結晶層が何百、何千と層になっています。
そしてその一番上の層が荒れてしまったときに曇りが生じるので、
この層をむいて新しい層を出せば良いわけです。
もちろんこれはミクロのレベルですから、
この対処法によって珠のサイズが小さくなるといった心配はありません。
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