貴金属・ジュエリー買取のザ・ゴールド新潟中央店のREN子です。
今回は真珠についてお話ししようと思います。
真珠(パール)は貝から採れる宝石で、6月の誕生石。石言葉は【健康・富・長寿・清潔・素直】などがあり、冠婚葬祭・どんなシーンでも重宝する石ですね。
炭酸カルシウムが主成分なので、汗が付いたままになっていると、汗に含まれている塩分と反応して真珠特有の光沢が損なわれてしまうそうです。なので、使用後は早めに柔らかい布で拭いてから保管したほうが良いといわれています。
デリケートな真珠にも様々な種類があるのでご紹介します。
【本真珠】
本来は鮑玉(アワビダマ)のことで、鮑の内部に形成された天然真珠のこと。現在はアコヤ真珠・黒真珠・淡水パール・コンクパールなど天然・養殖に関係なく貝から採れた真珠のことを指すそうです。
イミテーション(ガラス・プラスチックなど)と区別しているそうです。
【天然真珠】
天然の真珠貝によって自然に生成されたもので、貝の中から偶然見つかった真珠のことです。
1920年代、養殖真珠ができるまでは、1万個の貝の中から数粒しか見つからない確率と言われていたそうで、養殖真珠より希少価値があったそうです。
【養殖真珠】
真珠貝に核を挿入するなどして、人の手を加えて作り出した真珠。真珠層の成分と構造は天然真珠と一緒。
19世紀後半から20世紀初頭にかけ、フランスやイギリスなど各国で研究が行われていたそうです。日本では1893年(明治26年)に御木本幸吉(現・ミキモトブランドの創業者)が養殖アコヤガイの半円真珠の生産に成功したそうで、1950年代を通して養殖真珠の生産体制を確立していったそうです。
【南洋真珠】(白蝶真珠)
シロチョウガイ(白蝶貝)から採れる真珠。主に、オーストラリア・インドネシア・ミャンマー・フィリピンで養殖・輸出されているようです。
【黒蝶真珠】(黒真珠)
クロチョウガイ(黒蝶貝)から採れる真珠。主に、タヒチで養殖されています。南洋黒真珠と呼ぶこともあるそうです。
【マベ真珠】
マベガイ(マベ貝)から採れる真珠。主に、香港・台湾・インドネシア・奄美大島で養殖され、半球形の真珠。真円の真珠を作る方が難しく、半円の真珠を作っているとも言われています。
【淡水パール】
イケチョウガイやカラス貝といった淡水の貝の中に出来る真珠。現在流通している淡水パールもほとんどが養殖だそうです。
核を挿入しないので真円にはならず、ドロップ型やライス型といった様々な形状の真珠になります。また、色も多彩で粒の小さいものはビーズとしても使用されています。
【コンクパール】
西インド諸島のカリブ海に生息する巻貝「ピンク貝」から採れる真珠。珊瑚のようなピンク色や白・黄・茶などがあり、火焔模様が特徴です。
2009年11月に養殖のコンクパールの成功が報告されているそうですが、ピンク貝は巻貝の為人工的に核を挿入することが難しいようで、コンクパールのほとんどが天然真珠だそうです。
【メロパール】
南シナ海を中心に生息している「ハルカセヤシガ」から採れる真珠。淡いオレンジ色が特徴。アコヤ貝・シロチョウ貝とは異なり、真珠層を持っていない貝なので、真珠特有の光沢「オリエント効果」は見ることが出来ないそうです。その代りに、小さなウロコ状に見える小鱗模様(フレーム)があります。
基本的に真珠層を持つ貝であれば真珠を産することが可能と言われているそうで、極稀ですがハマグリやアサリ・シジミ、ホタテなどでも大丈夫らしいです。
模造真珠として人工的に真珠色を塗装したものは「貝パール」と言われ、その他に真珠を模したプラスチックのものは「プラスチックパール」と区別されています。
一言で「真珠」といっても、種類も沢山あり個性的な石で魅力的ですね。