帯と着物買取のザ・ゴールド西条店のキャサリンです。
買取りの経緯
外商買取をご依頼いただきました
買取りのポイント
外商買取のご予約をいただき、お伺いした際に査定させていただきました
鼈甲について
鼈甲(べっこう)は、熱帯に棲むウミガメの一種・タイマイの甲羅の加工品で、背と腹の甲を構成する最外層の角質からなる鱗板を10枚程度に剥がして得られます。色は半透明で、赤みを帯びた黄色に濃褐色の斑点があります。黄色の部分が多いほど価値が高いです。 加工し易いので工芸品や装飾品の材料として重用されてきました。古くは正倉院にも収められているほか、職人の技術が向上した江戸時代には眼鏡のフレーム(徳川家康の眼鏡が有名)、櫛、かんざし、帯留め、ブローチ、ボタンなどに加工されて普及しました。現代ではこうした装飾品の多くはプラスチック素材に変わったが、昔ながらの「鼈甲柄」を模していることが多いです。鼈甲自体の手入れに関しては汗や整髪料には弱いので、眼鏡のフレームなどは空拭きで磨く必要があります。なお、鼈甲は人の体温によって微妙に変形する性質があることから、眼鏡の鼻当ての部分に使用すると掛けた人の形にフィットします。そして繊維の方向性があり汗に濡れてもすべりにくい効果もあります。鼈甲製の眼鏡が重宝される所以です。鼈甲のかんざしが良いとされているのも繊維の方向性のため、髪に挿した時、簡単にはずり落ちてこないからです。 鼈甲は非常に高価な素材だったが、寛保(1741年)のころ水牛角などによる精巧で廉価な模造品が登場し、「似たりのカンザシ」などと呼ばれました。
最後に
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