2016年9月24日に日本鉱物科学会が「日本の国石」に翡翠を選定しました。
国石の候補は花崗岩、輝安鉱、自然金、水晶、翡翠の5種類あり、
その中で投票を行った結果、翡翠に決まりました。
この「翡翠」は5～6億年前に地中深くに生まれた石で、とても硬く比重が大きいことが特徴です。
縄文時代以降の遺跡からは勾玉といった宝飾品が見つかっているほど、
古くから日本で親しまれてきた宝石になります。
日本の翡翠の歴史
翡翠と言われると皆さまが思い浮かべるのは新潟県ではないでしょうか。
実はこの翡翠、日本では早い段階で歴史から姿を消してしまいます。
そのため翡翠は海外でしか採掘できないと考えられており、
日本の翡翠の宝飾品も海外から持ち込まれたものとされていました。
しかし昭和13年頃、新潟県の姫川の上流、小滝川でヒスイの原石が発見されます。
これにより日本にも古代から翡翠が存在していたのだという説が裏付けられました。
翡翠の原石が発見された新潟県糸魚川市は2008年に市の石に翡翠を選び、
2016年5月には日本地質学会が新潟県の石に選んでいます。
翡翠について
翡翠の色を聞かれると「緑」と答える方が多くいます。
しかし実際には「白」「黄色」「橙」「赤」「青」「黒」など様々な色があります。
硬度は6.5～7.0度となり、繊維が絡まったような結晶をしているため
「靭性」といわれる粘着性が高いのが特徴です。
翡翠の衝撃に耐える力は、一番硬い鉱石の名を持つ「ダイヤモンド」より強いと言われています。
パワーストーンとしての翡翠
翡翠は『忍耐、調和、飛躍』を表すとされており、
持つ人に「大いなる叡智」を授け「素晴らしい人徳を与えてくれるといわれています。
また「あらゆる成功と繁栄」の象徴としても大切にされてきました。
持ち主の内に秘められた能力を開花させ、
夢や目標を実現させるサポートをしてくれるといわれています。
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