今回は使えば使うほど美しくなると言われる象牙についてです。
まずは象牙の歴史について
象牙が日本に伝来した時期は今から約1200年前奈良時代とされており
正倉院宝物の中の「紅牙撥鎮尺」に象牙が素材として使われていたのが確認されています。
そんな当時は珊瑚や鼈甲と並んで貴重な素材とされてきました。
ここから時代が進み鎌倉、室町、安土桃山時代には 主に茶道具に多く用いられ
江戸時代では根付や印籠、櫛や箸など日常の生活用品として一般化され
明治、大正、昭和と渡り
昭和の高度経済成長期では
象牙製の印鑑を実印にするという方が増え輸入された象牙の9割が印鑑に加工されたと言われています。
象牙の印鑑は「はんこの王様」とも呼ばれ
いろんな種類の中でも最も朱肉のなじみがよく使えば使うほど光沢が出て美しくなると言われています。
使えば使うほどってところがとても魅力的で思いっきり惹かれますよね。
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