帯磁と耐磁時計【盛岡北店】

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貴金属・ダイヤモンド・時計・ブランド品買取り専門店ザ･ゴールド盛岡北店のリコです。

時計を電気製品のそばに置くと狂ってしまうから注意してくださいと言われたことはありませんか。
その理由はパソコン、スマホ、テレビなど私達の周りにある家電製品は時計を帯磁させるおそれがあるからです。
「帯磁」とはなんでしょう。

「帯磁」とはその字面の通り「磁気を帯びる」ということです。
そして「磁気」とは磁石が持つ磁力、その性質を磁気といいます。
磁石はS極とN極を持った鉄です。
磁力のない鉄に磁石をくっつけると、その鉄が他の鉄を引き寄せるようになり磁石の性質を持ちます。
これは鉄がとても小さな磁石が集まっていて、
磁石を密着させるとその小さな磁石の向きが同じ方向に並び、磁石の性質を持つようになるのです。
これが「帯磁」です。
時計内部の機械には、鉄など帯磁しやすい素材が使われています。
時計をパソコン、スマートフォンなどの電気製品のそばに置くと強い磁気を浴び、部品が帯磁します。
機械式時計はテンプという精密な部品に影響を与えます。
帯磁と耐磁時計【盛岡北店】岩手県盛岡市にあるザ・ゴールド盛岡北店の画像2

またクォーツ時計も
「ステップモーター」というアナログ時計の心臓となる部品に磁石が使われていて
磁気によって狂うことがあります。
帯磁した時計は脱磁機で磁気を抜くことが出来ます。

磁気を発する家電製品に時計を密着させた場合の磁気の強さは
ノートパソコンのスピーカー約8000A/m
スマートフォンのスピーカー約16000A/ｍ
バッグの留め具の磁石約72000A/m
時計に影響を与えるのに十分な強さです。

しかし強い磁気にも狂うことのない耐磁時計という時計があります。
耐磁時計として有名なのはロレックスのミルガウスですが
1000ガウス（80000A/ｍ）以上の耐磁性能を持つ時計は
IWCのインジュニア、パイロットウォッチ
BALLのエンジニアⅡマグニートーS、エンジニアハイドカーボンスペースマスターなど。
その中でもオメガのシーマスターアクアテラア15000ガウスは
その名の通り15000ガウス（1200000A/m）の磁力にも耐えるすごいモデルです。
電気を扱う仕事についている人にはこれくらいの耐磁時計が必要かもしれません。

耐磁性能を持った時計はこんなモデルも。
帯磁と耐磁時計【盛岡北店】岩手県盛岡市にあるザ・ゴールド盛岡北店の画像3

写真はセイコーのプレザージュシリーズです。裏蓋に第1種耐磁時計のマークが入っています。

帯磁と耐磁時計【盛岡北店】岩手県盛岡市にあるザ・ゴールド盛岡北店の画像4

このマークは、日常生活において磁気を発する家電製品などに
5㎝まで近づけてもほとんどの場合性能を維持できる4800A/mまでの耐磁性のある時計につけられています。
更に1㎝まで近づけられる時計を第2種強化耐磁時計といい16000A/mまで耐える性能を持っています。
紹介した時計はおよそ4～76万円ほどで販売されています。
大切に長く使いたいと思う時計だからこそ、ご自身の時計がどのような性能を持っているのか
耐磁性能に限らず知っておくと、より愛着が湧くかもしれません。