帯と着物買取のザ・ゴールド函館店の豆大福です。
買取の経緯
ご親族さまの遺品整理の中にあった1品でした。
買取のポイント
ご本人さまがお召しになれれば一番良かったのですが、年齢等を考えると着る機会がないとのご判断から、お着物が好きな方であれば大切に着て頂けるのではと、ご成約頂きました。
総絞り訪問着とは
絞りとは、白い布を糸で縛って防染としたものです。
糸でしばった部分は、染まらずに白く残り、それ以外のところに色が付きます。
代表的な絞りの種類に鹿の子絞り、有松絞があります。
部分的に鹿の子絞りを利用したものではなく、一般的に総絞りと言われる、きもの全体に鹿の子絞りをあしらった着物について覗いてみます。
そもそも、この染色法は、古代インドが発祥の地とされており、奈良時代に中国をとおして日本にも伝わっていたようで、非常に、歴史の古い技法です。
「絞り」は、人類最古の染色法であり、一粒一粒に職人の手間が込められた美の極致です。
本来は「絞り染め」と称されますが、「絞り」と略されることが一般的です。
「絞り染め」は、布の一部を糸で括ったり、専用の器具を用いて挟んだり折ったり、縛るなどの方法で防染し、その部分が染まらないようにすることで模様を作り出す技法のことです。
絞り染めは、奈良時代から中世まで表舞台に出ることはありませんでしたが、室町時代から安土桃山時代にかけて誕生した「辻が花」が一世を風靡します。
しかし、江戸時代の「友禅染」誕生により急速に廃れてしまいます。
「辻が花」は、現存する作品や定義づけの根拠となる資料も少数で謎に包まれていることが多いので「幻の絞り」「幻の染物」と言われているのです。
現在も総絞りの着物は高級品として、近年改めてその価値が見直されています。
最後に
ご自宅でご使用されていない、押入れに眠ったままになっているお品物はありませんか?
ザ・ゴールドでは出張買取もしております。お気軽にお問い合わせ下さい。