帯と着物のザ・ゴールド苫小牧店の海苔巻きです。
貴金属というと真っ先に思い浮かべるのは
金、銀、プラチナではないでしょうか?
アクセサリーの他に、工業用として携帯電話やデジタルカメラなどの
電子機器の内部にも多く使われています。
意外と私たちの身近にあるものではありますが、
それらについて詳しく知る方は、多くはないかと思います。
今回は「金」についてお話させていただきます。
金について
金は元素記号で「Au」と表記します。
「金属」や「金物」(かなもの)といった単語に金の字が含まれるように
古くから金属全体を代表する物質として見られていました。
金は最も薄く延ばすことができる金属で、
1グラムあれば数平方メートルまで広げる事ができ、
長さでは約3000メートルまで延ばすことができます。
平面状に延ばしたものを「金箔」(きんぱく)、
糸状に延ばしたものを「金糸」(きんし)と呼びます。
品位と刻印
アクセサリーに打刻(硬いものに文字や数字を打ち記すこと)されている
「K18」などという文字をご覧になった事がある方も多いかと思います。
アクセサリーであれば、バチカンやネックレスのプレートなど部位ごとに
打刻されていることが多いです。
「K」は「Karat(カラット)」の頭文字で金の純度を表しています。
日本の金の含有量表記は24分率で表記されます。
99.99%以上の純度のものをK24と表記し、
各含有量は以下のように表記されます。
K24(24金) 99.99~100パーセント
K22(22金) 91.7パーセント
K20(20金) 83.3パーセント
K18(18金) 75パーセント
K14(14金) 58.5パーセント
K10(10金) 42パーセント
K9(9金) 37.5パーセント となっております。
24金以下の品物は銀や銅、パラジウムなどのような
割金と呼ばれる他の金属を混ぜて、適度な硬さを持たせたり
色味を変えて仕上げています。
日本の国旗とひし形が特徴的な日本のホールマークは
造幣局に依頼し貴金属製品の品位試験を行い、この試験に合格したものに
証明記号を打刻し、その品位を証明している信頼の証として知られています。
他には1000分率表記(例750)、元素記号の書かれた刻印(例Au750)、
「足金」(あしがね、或いは、たるきん)などの刻印がございます。
「18K」のようなKの表記が後にある刻印や「18KT(カラット)」という刻印もございます。
確認方法
貴金属の査定をされた方はご覧になった事があるかと思います。
ザ・ゴールドでの貴金属査定の確認方法をご紹介いたします。
・磁石反応 金は磁石につかない性質がございます。
店頭ではまず磁石につくか、つかないか確認いたします。
・刻印 品物に打刻されている刻印を確認いたします。
・含有量確認 比重計という機械にかけて含有量の確認をいたします。
空気中の重量と水中の重量の対比で含有量を導き出します。
ボリューム感を出すために中が空洞になっている品物や
大きな石などの装飾がついている品物など、デザインによっては
測定が困難な場合もありその際には、硝酸という薬品を使用した検査を行う場合もあります。
補足 メッキ品について
査定の際に多くお問い合わせいただく事の多い品物です。
品物も金色なので見ただけで判断は難しいと思われます。
例をあげますと、24K刻印の後に「GP」や「GF」という
刻印が打たれている品物は、メッキ品という扱いとなります。
他には「GE」「GEP」という電気式金メッキ(Gold Electro Plated)の刻印や
品位の横に「M」「1M」「3M」「5M」と打刻された刻印もございます。
この刻印は「3M」を例に挙げると、3ミクロンの厚さでメッキしていますという刻印です。
いかがでしたか?
こちらでご紹介したことはほんの一部でございますが、
これをきっかけに「金」に興味や関心を持っていただけると嬉しく思います。
次回、海苔巻きがお役立ち情報を担当させていただく時には
「銀」についてご紹介したいと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございます。