帯と着物のザ・ゴールド苫小牧店の海苔巻きです。
貴金属というと真っ先に思い浮かべるのは
金、銀、プラチナではないでしょうか?
以前は「銀」について記載しましたので
今回は予告通り「プラチナ」のお話をいたします。
金同様にアクセサリー、工業用として利用されるほかに
装飾品、銀器として用いられることが多いです。
意外と私たちの身近にあるものではありますが、
それらについて詳しく知る方は、多くはないかと思います。
今回は「プラチナ」についてお話させていただきます。
プラチナについて
プラチナは元素記号は(Pt)と表記されます。
重みのある、落ち着いた白い色が特徴です。
和名では「白金(はっきん)」と呼ばれますが
「ホワイトゴールド」とは異なる貴金属であり
ジュエリーでは「プラチナ」の呼び方で統一しています。
プラチナはレアメタルと呼ばれる希少金属のひとつです。
採掘されたプラチナの約3割が自動車の排ガスを浄化する触媒や宝飾品に使用されます。
投資用はわずか数パーセント程度とされ、大半のプラチナが自動車産業か宝飾品に使われています。
プラチナの刻印について
プラチナの刻印は銀同様1000分率で表記されます。
まれに古い宝飾品や海外旅行のお土産などとして、Pm、PM、等という刻印の品物がございます。
こちらの刻印の品物は他の貴金属査定同様、比重確認(場合によっては試金石を使用します)を行い
含有量を確認していきますが、品位が非常に低い場合や査定基準を満たさない場合もございます。
提示の際には品位を下げて査定、ないしはお返しになることがある刻印です。
また、誤認しやすい刻印が数点ありますのでご紹介いたします。
・Pt100刻印
Pt100の刻印は、リーズナブルなプラチナとして市場に流通しています。
成分は、プラチナ10%、銀90%(他金属の場合もあります)等です。
Pt100の存在自体を知らない場合は、プラチナが100%(100分率)であると
誤解してしまうケースもありえます。
通常、日本の宝飾業界では消費者の誤認を避けるために
合金を表示する際には、成分比率が多い主元素を表示する基本原則があります。
Pt100は、銀に比べ市場価格の高いプラチナが少量であるにも関わらずに表示することで
商品のイメージアップを図っているのだと推測されます。
こちらの刻印の品物はプラチナ製品としてのお買取りは不可となっております。
・P/S刻印
成分は、Pt100と同様です。
プラチナ・シルバーの意味で、プラチナが10%で銀が90%の安価な新素材です。
こちらの刻印の品物もPt100同様プラチナ製品としてのお買取りは不可となっております。
確認方法
貴金属の査定をされた方はご覧になった事があるかと思います。
ザ・ゴールドでの貴金属査定の確認方法をご紹介いたします。
・磁石反応 プラチナは磁石につかない性質がございます。
店頭ではまず磁石につくか、つかないか確認いたします。
・刻印 品物に打刻されている刻印を確認いたします。
・含有量確認 比重計という機械にかけて含有量の確認をいたします。
空気中の重量と水中の重量の対比で含有量を導き出します。
ボリューム感を出すために中が空洞になっている品物や
大きな石などの装飾がついている品物など、デザインによっては
測定が困難な場合もありその際には、磁石反応や刻印の条件を
満たしていても買取が困難な場合もあります。
プラチナがブライダルに選ばれる理由
日本では結婚指輪、婚約指輪などのブライダルリングに使われる貴金属はプラチナが一般的です。
プラチナのもつ天然の白い色が、純潔・純粋を表す花嫁の白につながり
変色変質せず永遠の輝きを保つ特性が、毎日一生身につけるブライダルリングに最適だからです。
またプラチナの控えめな色と輝きは、宝石の色を最大限に引き立てるため
特にダイヤモンドにとってプラチナは最高のパートナーと言えます。
永遠の愛を誓うブライダルリングに最適の貴金属として、プラチナは多くの女性に選ばれているのです。
いかがでしたか?
こちらでご紹介したことはほんの一部でございますが、
これをきっかけに「プラチナ」に興味や関心を持っていただけると嬉しく思います。
宝飾品のイメージが強いかと思いますが、自動車産業に利用されたりと
意外と身近にある貴金属だと感じていただけたかと思います。
次回、海苔巻きがお役立ち情報を担当させていただく時には
「パラジウム」についてご紹介したいと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございます。