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時計豆知識 夜光塗料について 【札幌狸小路3丁目店/北海道/札幌市中央区】

時計豆知識 夜光塗料について 【札幌狸小路3丁目店/北海道/札幌市中央区】 北海道札幌市にあるザ・ゴールド 札幌狸小路3丁目店の画像1

腕時計の夜光塗料は、日々進化してきました。

ロレックスを例にすると、ラジウムトリチウムルミノバ、そして現在のクロマライト

今回は、夜光塗料の歴史と種類について、ご紹介致します。


●ラジウムの誕生で夜光塗料が誕生

19世紀末にキューリー夫妻が「ラジウム」を発見しノーベル賞を受賞したことは有名ですが、

ラジウムと夜光塗料との関係を知っている人は少ないと思います。ラジウムは放射線物質ですが、

このラジウムが発する放射線が蛍光物質に反応して光を発することが分かったのです。

つまり、夜光塗料が誕生したきっかけは、キューリー夫妻の発見でした。

時発光(光等に照らさずに光る)するラジウムは半減期が1600年と驚異の長さだったそうです。

当時、ラジウムを使用した夜光塗料は、ミニタリーウォッチには欠かせないものでした。

時間を確認するために懐中電灯などを使うと敵に気づかれてしまうからです。

暗い中でも文字盤が見える夜光の時計は兵士たちに重宝がられました。

しかし、ラジウムを使用した夜光時計は、そう長く続きませんでした。

その理由は、ラジウムが発する放射線の人体への影響です。

放射線は一定量を超えて浴び続けるとヤケドを引き起こしたり、体内の細胞を破壊する可能性が

あります。このような人体への影響の回避の為に、ラジウムの夜光塗料の製造は中止されたのです。

初期のロレックスの時計にもラジウムを使用したものがありました。当時の文字盤を制作していた

職人の中には、歯の骨が破壊されたなどの健康被害が報告されていたそうです。

因みに、ロレックスでは1961年代を最後に使用されなくなっています。


●ラジウムからトリチウムへ

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健康被害の危険性から夜光塗料には「トリチウム」が使われるようになりました。

トリチウムも放射性物質ですが、ラジウムに比べるとはるかに放射線量が少なく

安全性も高くなっています。ラジウムやトリチウムなどの放射性物質を使った夜光塗料を

「自発光塗料」と呼びます。太陽や照明等の必要がなく自ら発光する塗料のことです。

太陽や照明などの光を溜めて発光するのが「蓄光塗料」です。

自発光塗料は、自ら発光するので暗闇に長時間いても文字盤をしっかり認識できますが、

蓄光塗料や蛍光塗料では不可能です。ミリタリー時計には自発光塗料は最適な塗料でしたが、

放射性物質に対する人々の不安は大きく、時計メーカーも安全性の高い塗料を求めていました。

因みにトリチウムの半減期は12年といわれているので、ロレックスでは、既に光るモデルは

存在しないはずです。1997年前後まで使用されていて、現在は使用されていません。

ロレックスでは、「SWISS-T〈25〉」の表記があるものが、トリチウムを使用しているという

事になります。T25の意味はガラスの外側で計測した放射能量が、25マイクロキュリー以下を

表していて、時計の文字盤に使われる量では、人体に影響を与える量ではないと言われています。

なので、放射能を浴びている訳ではなく、安心して大丈夫だと思われます。


●日本企業の「ルミノバ」開発


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1993年、日本の根本特殊化学株式会社が蓄光塗料「N夜光・ルミノーバ」を開発しました。

この放射性物質を使用しない夜光塗料は、従来の蓄光塗料に比べ10倍明るく10倍の時間で

光り続けるという驚愕的なものでした。また自発光塗料に使われているトリチウムは約12年で

放射線の「半減期」になるので、発光しなくなります。一方蓄光塗料は半永久的に使えます。

安全で半永久的に使える蓄光塗料は通称「ルミノバ」と呼ばれ、瞬く間に世界に広まりました。

根本特殊化学株式会社は、時計の文字盤に夜光塗料を印刷・塗装する専門のグループ会社を

次々と設立し、200年にはルミノバは世界の時計産業におけるシェア100%を記録しました。

さらに、蓄光塗料は避難誘導標識などさまざまな製品に利用されています。

ロレックスでは、「スーパールミノバ夜光」を、エクスプローラーⅠなどに使用していますが、

物質自体は同じもので、光り方が一番強いN夜光を差してそのように呼ぶようです。


●ロレックス独自開発の「クロマライト」


時計豆知識 夜光塗料について 【札幌狸小路3丁目店/北海道/札幌市中央区】 北海道札幌市にあるザ・ゴールド 札幌狸小路3丁目店の画像4ルミノバが腕時計の発光塗料の主流になった中で、ロレックスが2008年にディープシー

に採用した、ロレックス独自の発光塗料「クロマライト」が話題になりました。

只、2007年に登場したミルガウスやオイスターパーペチュアルのカラーインデックスから既に、

採用はスタートしていたそうです。ここ最近では、2013年8月印位から、デイトナを始め、

各ライン、ルミノバだったものが、クロマライトにマイナーチェンジしております。

また、ルミノバが緑色に発光するのに対してクロマライトは青色に発色するのも大きな特徴です。

ルミノバが主流の時代のロレックスには、緑色と青色の色を使用したモデルがありました。これは、

まだクロマライトを正式に発表していない時に、ルミノバとクロマライトの2つの夜光塗料を使用

したものです。


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例としてミルガウス(116400GV)。このモデルはグリーンのガラスの他に、夜光好きには

たまらない配色の『ルミノバとクロマライトの2色使い!』が特徴でした。当初、クロマライト

として公表していなかった為、ロレファンからは、2色のルミノバと思われていました。

しかし、現行のミルガウスGVは2色に光りません。つまり、あの美しい2色の配色は、もう現在

販売されていないのです。前後誤差はありますが、2013年8月以降より変更と言われています。


●まとめ

ロレックスなどのアンティーク腕時計に人気が集まる中、使用されている夜光塗料について知識を

持つことも時計選びには大切です。特にロレックスは、マイナーチェンジした事を、あまり大袈裟に

告知しないため、ファンやプロのライターが、いろいろな情報を積み上げて来ました。『夜光塗料』

の情報もその一つです。これらの情報を参考にすると、時計選びが楽しくなるかもしれません。

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