刻印は貴金属によって様々なものがあります。
貴金属製品の製造業者・販売業者からの依頼に応じて、
品位試験に合格したものに打刻される刻印を通称「ホール・マーク」と言います。
このホール・マークが品位の証明記号となり、信頼できるマークと言っていいでしょう。
ホール・マークの刻印がないからと言って、その品位以下と言うわけではないので安心してください。
製品の中には打刻されていないものもあり、またホール・マークは各国の制度によっても異なります。
イギリスでは製品の製造番号・品位・検定地・製造年号などの刻印が押されるそうです。
フランスでは鷹(ゴールド)・犬(プラチナ)・女神ミネルヴァ(銀)をモチーフにした刻印が押されるそうです。
大蔵省造幣局の刻印説明
見たことがある方もいると思いますが、左側に日本の国旗が表示されています。
指輪やネックレスなど貴金属で作られた製品は、装飾品としての価値もさるとこながら、
製品の材料として用いられる貴金属の価値にも大きな意味を持っています。
貴金属の純度(品位)は目で見て簡単に判別できるものではありません。
造幣局はこれら貴金属製品の製造、又は販売業者からの依頼があった場合、
及び造幣局自らの製品に対してその貴金属の品位試験を行い、
合格したものに品位証明記号を刻印し、製品の品位証明を行っています。
造幣局マークが刻印されていると非常に安心できます。
金の刻印
K24・・・純度1000/1000
K22・・・純度917/1000
K20・・・純度835/1000
K18・・・純度750/1000
K14・・・純度585/1000
K12・・・純度500/1000
K10・・・純度417/1000
K9 ・・・純度375/1000
プラチナの刻印
Pt1000・・・純度1000/1000
Pt950 ・・・純度950/1000
Pt900 ・・・純度900/1000
Pt850 ・・・純度835/1000
Pm ・・・純度700～900/1000
銀の刻印
SV1000・・・純度1000/1000
SV950 ・・・純度950/1000
SV925 ・・・純度925/1000
SV900 ・・・純度900/1000
SV800 ・・・純度800/1000
海外製品の刻印
KP・・・Kは「カラット」、Pは「ぴったり、完全」という意味。
KT・・・カラットという意味。18KT、14KTなど。
メッキの刻印
GP ・・・GOLD PLATED 金メッキ
GEP・・・GOLD ELECTRO PLATED 電気メッキ
GF ・・・GOLD FILLED 金張り
GR ・・・GOLD ROLLED 金張り
HGE・・・HARD GOLD ELECTROPLATED 金メッキ
RGP・・・ROLLED GOLD PLATED 金張り
アクセサリーや金杯・銀杯など貴金属製品には刻印が押されたものが多く、
皆さんがお持ちの貴金属にも何かの刻印が押されているかもしれないので探してみてください。
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