ロレックスの夜光塗料
暗いところでも時間がわかるようにインデックスや針に塗られている夜光塗料。各時計メーカーもこだわりを持って研究していますが、
本日は、ロレックスの夜光塗料について年代順にお話していきます。
ラジウム
時計夜光塗料として1910年代から使用されていたのは【ラジウム】です。ラジウムとは放射性物質で暗闇でも自ら発光する物質。
光の寿命は1600年と驚異の長さで、戦時中は飛行機や船の計器類に多く使われていました。
しかし、文字盤を製作した作業員達からは、顔や歯の骨が崩壊する等の健康被害が報告され
1967年頃にはIAEAが時計へのラジウムに使用を禁止しました。
もちろん、現在は使用していない物質です。
因みに、ロレックスでは1961年代を最後に使用されなくなっています。
トリチュウム
ラジウムのあとは【トリチュウム】が使われるようになりました。トリチウムも自発発光する放射性物質です。
光の寿命は12年ほどと、とても短いです。
文字盤6時位置に『T SWISS MADE T』や『SWISS-T<25】この表記されていて、
一目でトリチウムという発光塗料をしていたことがわかるようになっています。
『T25』の意味はガラスの外側で計測した放射能量が、25マイクロキュリー以下という事。
時計の文字盤に使われる量では、人体に影響を与える量ではないと言われていますのでご安心ください。
ロレックスでは1997年前後まで使用されていましたが、
1999年頃には世界的に取扱規制がかかり各メーカーでも使用されなくなりました。
ルミノバ
トリチウムのあとは『ルミノバ』という蓄光夜光に代わります。蓄光型夜光とは、太陽光や蛍光灯の光を吸収して蓄えて発光する物質。
トリチウムに比べ、明るく発光時間が長いです。
放射性物質を含まず主原料はサラミックできているので、劣化しにくく定期的なメンテナンスが必要ないのです。
文字盤6時位置には『SWISS MADE』と、記載されるようになりました。
『ルミノバ』は、日本の根元特殊化学工業が開発したモノです。
現在は、ロレックスが独自で開発した『クロマライト』
ルミノバとの違いは、発光時間が約2倍「の最長8時間」になった点と、ブルーに発光する点です。
ロレックスでは、2007年頃から使用され始めました。
(各モデルで使用開始年度は異なます)
Ref116400GVミルガウスは、2007~2013年頃までルミノバとクロマライトの2つを使っていたそうです。
3・6・9はクロマライトでブルー発光、他はグリーン発光しているのです。
是非、お目にかかりたい1品です!
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