帯と着物のザ・ゴールド新潟西店のねずみです。
桜石は宝石なのか、鉱石なのか、よく迷われる方も多いと思います。
そもそもこの「桜石」は菫青石の六角柱状結晶の別称です。
宝石としては「アイオライト」と呼ばれる菫青石は
その名の通り青みを帯びた菫色をしています。
菫青石の仮晶は単独の結晶の場合は四角柱状ですが、
三つの結晶が集まって組み合わさったとき、
断面に六つの結晶面が見えるその姿が桜の花に似ているところから、
その状態の菫青石を「桜石」と呼ぶようになりました。
前回は節分の由来となった桜石伝説のお話を致しました。
今回も前回に引き続き桜石に纏わる伝説をご紹介してまいります。
さて今回お話しするのは前回よりも更に昔、学業の神様の物語です。
学業の神様とはご存知の通り「菅原道真」のこと。
学業の神様としてだけでなく、梅の花を愛し、飛び梅伝説があることでも有名です。
桜石伝説 episode2
遥か昔、菅原道真が大宰府に左遷になったときのことです。
その際家臣のひとりが、菅原道真から桜を拝領します。
彼は道真公から離れて故郷の稗田野帰り、その地に桜を移し植えました。
その年は大層美しく桜が咲いたそうですが、だんだんと、桜は咲かなくなりました。
そんな桜の花を見て、菅原道真の身によからぬことがおこっているのではないかと心配します。
いてもたってもいられなくなった家臣はその足で大宰府へ駆けつけました。
大宰府へとやってきた家臣を思い、菅原道真は自像を持たせます。
稗田野へと帰ってきた家臣は、祠を建てて像を奉りました。
それから凡そ300年ほど経ったある日の事、
寺の住職の夢枕に度々と菅原道真が経つようになりました。
そこで寺の住職はその昔家臣が作った祠を寺の境内に移します。
奇しくもその場所は、
嘗て家臣が菅原道真から拝領した桜を植えた場所でもあったのです。
すると境内から桜の花の形をした石が産出するようになりました。
そしてその祠はいつの頃か、桜天満宮といわれるようになったのです。
これがもう一つの桜石伝説になります。
遥か昔、日本がまだ日本という名前ではなかった頃の物語でしたが
皆さまのお気に召しましたでしょうか?
もし京都に赴くことがございましたら
是非桜天満宮へ足を運んで桜石をみてくださいね
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