帯と着物のザ・ゴールド東岡谷店のreです。
今回は、着物についてお話させて頂きます。
日本と聞き思い浮かぶ物のひとつに着物が挙げられます。
昔から形を変えながら伝えられてきた日本の伝統文化は、
海外でも注目を集めています。
では着物とはどのようなものなのか、その知識を深め、
着物ライフを満喫しましょう。
日本に昔から伝わる伝統的な衣装で、形を少しずつ変えながら、
今現在に受け継がれています。
その昔、着物は日常着でした。
現在は西洋から伝わった洋服が一般的に着られていますが、
人生の節目や大切な日に着物を着る人が多くいます。
正絹で作られた格式高い礼装用や、
木綿やレーヨンで作られた日常用や洗濯ができるタイプなど、
さまざまな種類があることも、着物の魅力のひとつとして挙げられます。
また、涼しさを追求した夏用着物もあることから、
1年を通して着ることができるものなのです。
海外でもその人気は高く、セレブが羽織として愛用したり、
一流ブランドが着物を取り入れたコレクションなどを発表したりしています。
また日本に旅行に来た外国人観光客のお土産としても人気が高く、
「Kimono」として愛されています。
日本の素晴らしい文化の象徴といえる着物を、改めて皆さまに知って頂きたいと思います。
●着物の単位
反物とは大人用の和服・羽織の一着分を仕立てる為に必要な布地のことを言います。
これは一反ずつ巻物になって販売されています。
一反とは布地の大きさの単位のことで、大人ひとり分に相当する大きさで、
産地や種類、また時代によっても違いがあります。
一反の基準は幅が約「36㎝」長さが約「12m」となっています。
着尺地:大人ひとり分の着物を作るのに必要な布地
羽尺地:大人ひとり分の羽織を作るのに必要な布地
最近では羽織も着尺地で作ることが多くなっているようです。
●訪問着
訪問着は、一枚の絵画のように着物全体に柄が描かれており、
親族以外の結婚式、入学式・卒業式、初詣、お茶会、
他家訪問など多くの用途に着ることができる一番便利な着物です。
未婚、既婚を問わず着られ、紋を付ければ色留袖と同格となります。
紋が付くと、かしこまりすぎてしまい、着る場所が限られてしまうので、
格式高く着るのでなければ紋はなくてもかまいません。
なんといっても華やかに装える訪問着。
付け下げと訪問着は見た目が良く似ていますが、訪問着の方が格が高くなります。
生地を染める時点でその違いがあり、すべての柄が続くように作られています。
上前から下前まで柄が続いていて、胸・袖の裁ち目の部分も柄が、
綺麗につながる様にできていて、オクミにも柄が入っています。
●付け下げ
未婚、既婚を問わず着られ、準礼装に近い着物です。
訪問着とほぼ同格のものとされます。
紋が入ればさらに格は上がりますが、街着としてはふさわしくありません。
また、柄付けが簡単なものはあまり重たい印象はなく、街着としても装えます。
●留袖
既婚女性の第一礼装で、黒留袖と色留袖があります。
黒留袖は、染め抜きの日向紋5つ、江戸褄模様、
総比翼がついたものが一般的で、用途は祝賀用となります。
●色留
色留袖は結婚披露宴に招かれたときや初釜のときなどに着用します。
色留袖の場合は、黒留袖よりは軽くなり紋も3つ紋の場合が多いようで、
昔ほどこだわらなくなりました。
紋を付けずに訪問着の様に着ることもあります。
いかがでしたか。
現代では洋服を着ることが多く、日常的に着物を着る人は少なくなってきました。
しかし、着物はその美しさから海外からの評価も高く、日本が世界に誇ることのできる民族衣装です。
着物を着たことがない・・・という人も、これを機に日本の伝統文化「着物」を身にまとってみませんか?
皆さまも機会があれば是非、着物を着て楽しんでみてください♪