スイスの老舗時計メーカー『オリス（ＯＲＩＳ)』のお話です。
１９０４年、ポール・カッティンとジョージ・クリスチャンが
スイス北西部のヘルシュタインに工場を設立したのが始まりです。
『オリス』というブランド名は、工場の近くに流れる小川にちなんで命名されました。
１９１１年年ごろには従業員３００人を抱える一大メーカーへと発展していったのです。
特にパイロットウォッチの分野では有名で、
１９３８年に誕生した「ビッグクラウン」は、
これまでの腕時計にはなかったポインターデイト機能を備えていました。
ポインターデイトとは、文字盤の外周に記された日付を針で指し示す機構の事です。
ポインターデイトはシンプルな構造ゆえに安定性は抜群で、
正確さを問われるパイロットウォッチに適していました。
このポインターデイト機構が評価され、オリスの開発力は注目を集めることとなったのです。
ムーブメントは、ETA製の汎用ムーブメントを加工して自社製品にしているブランドです。
”オリジナル”といってもよいレベルまで改良が加えられています。
２０１４年からは、完全自社製のムーブメントも製作しています。
赤く塗られたローターは『レッドローター』と呼ばれオリスの象徴的デザインで、
オリスのシンボルとなっています。
本格的な機械式時計ながら販売価格をできる限り抑えているのが特徴で、
「真のスイス製機械式時計」を企業理念の一つに掲げ、
他にはないコストパフォーマンスを実現しています。
価格は１０万円台からあり、機械式時計の入門モデルとしてもぴったりです。
手ごろな価格ですが、品質は時計マニアの方から高評価をうけています。
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