着物のコラム

着物を高く売る方法と注意点とは?

自宅にある着物や和装小物を片付ける方法にも、ゴミとして処分する、ボランティア団体等に寄付する、買取店で売るなど、さまざまな方法が挙げられます。

せっかくなら、着物を売って現金化したいと考える方も多いと思います。


今回の記事では、不要になってしまった、着なくなってしまった着物を高く売るためのポイントや、着物買取をする際に事前に知っておきたい注意点などについて、詳しくご説明いたします。


目次
着物を高く売るには証紙が大切
着物を高く売るのなら、クリーニングには注意
たとう紙があれば更に高く売れることも
まとめ

着物を高く売るには証紙が大切

日常的に着物を着ている方、趣味やお仕事で着物の知識がある方には、既にお馴染みのことかもしれませんが、着物を売る場合には、着物の価値がしっかりと記された「証紙」があることが望ましいです。

「証紙」がない場合も、専門家はお品物の価値を判断することができますが、「証紙」による裏付けが着物の査定金額を上げる秘訣になることもあります。

着物を愛用されている方の場合は、証紙と着物を一緒に保管している場合が多いと思いますが、ご本人様の着物ではない場合、例えばご家族の場合などは、証紙を捨ててしまったと言われるケースが多いため、ご注意ください。

証紙は、わかりやすく証紙という記載があるわけではなく、着物の生地のハギレが下地となりラベル状となっている場合がほとんどです。着物への馴染みがない方には、一見不要なものに見えてしまうかもしれません。

例えば、価値の高い大島紬の着物には、鹿児島産本場大島紬の旗印、登録商標、品質表示のマークなどが記されています。とくに、希少価値の高い着物に関しては、どんなに着物の知識が豊富な専門家でも、証紙の有無が査定に大きく影響します。

証紙が証明する内容によって、買取査定価格が数万円高くなるということもあります。

現在、ご家庭で着物を保管している方は、証紙があることを確認すること、捨てないようにしっかり保存しておくことをオススメします。

着物を高く売るのなら、クリーニングには注意

着物は、湿気に弱いです。
ご家庭で何年も着物を箪笥にしまっている場合には、着物にシミやカビなどの汚れが発生していることも少なくありません。

洋服を買取する際に、自宅での洗濯やクリーニングが必須となることも多くありますが、着物を売る場合には、少し注意点が異なります。確かに、着物の保存状態の良し悪しは、着物の買取査定価格に影響します。

着物をクリーニングに出すと着物がさらに傷んでしまうケースがあり、一般家庭向けのクリーニングでは、着物専門店が行うような着物洗いである京洗い、シミ抜き、カビ除去の処理が望めないようです。さらに、クリーニング代が高額の割には買取価格が上がらないこともあり、逆にマイナスの要因になることもあるため、注意するようにしましょう。

着物専門のリサイクル店などでは着物を買取した後に、最新技術を駆使して行う業務用クリーニングで、着物を見違えるほど復活させることが可能な場合もあります。そのため、生地の傷みやシミなどのトラブルが気になる着物でも、クリーニングをせずに買取を依頼するのが一番賢い方法と言えます。

次に、着物を高く売るには、その保存の仕方です。できるだけ湿気を避け、桐箪笥などの冷暗所で保存管理をしていくことが大切です。

たとう紙があれば更に高く売れることも

着物を高く売るということを考えた場合に、「証紙」と同じく忘れてはならないのが、「たとう紙(文庫紙)」の存在です。物に馴染みのない方には、ただ着物を包む和紙に見えてしまうたとう紙ですが、実は、着物の品質を保証する大切な役目があります。

たとう紙は、着物の購入時に付属してくることがほとんどです。老舗百貨店などで仕立てられた着物の場合は、呉服店独自のたとう紙を使用していることも多く、証紙とはまた別に、着物の価値を証明してくれる一つの指標になります。

着物に馴染みのある方は、たとう紙と一緒に着物を保存している方がほとんどかと思いますが、たとう紙には、湿気を防いで虫食いから着物を守るという大切な役目があります。証紙とたとう紙の両方があれば、着物の価値をしっかりと後付けできますので、高く売りたい方は保存しておくようにしましょう。

たとえ、着物がたとう紙に大切に包まれて保存されていても、虫食いが起きやすい薄紙と一緒に保管されている場合やまったくお手入れがされていないような場合は、シミやカビが発生する原因になります。

ぜひ、証紙とたとう紙と一緒に、着物そのものの保管にも気を配ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

ご家庭で不要になってしまった着物を高く売るためには、証紙とたとう紙の有無が大切なことや、クリーニングには出す必要のないことなどを理解いただけたと思います。

しかし、高く売れる価値ある着物も、保存状態が悪くては買取査定価格も下がってしまいますし、せっかくの良い着物も無駄になるかもしれません。ぜひ、日頃のお手入れや保存方法に気を配っていただき、着物が元々持つ高い価値を維持し続けることも視野に入れていただければと思います。

保存状態もよく、証紙やたとう紙を持っている方は、買取査定価格が高額になる可能性が高いため、一度査定依頼をしてみてはいかがでしょうか。

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