着物のコラム

重要無形文化財である結城紬の特徴と歴史

結城紬は、奈良時代から茨城県結城市を中心とした地域で生産されている高級織物の着物です。着物好きな方で知らない方はいないほど知名度が高く、多くの方が憧れる着物の1つとなっています。ご自宅で着用していない結城紬をお持ちの方は、この機会にその着物の価値を知るためにも査定依頼をしてみてはいかがでしょうか。
この記事では、結城紬の特徴や歴史、相場について紹介していきます。

目次
重要無形文化財指定の結城紬の特徴
需要が上昇中?高く売れる結城紬の着物とは
結城紬の買取相場
まとめ

重要無形文化財指定の結城紬の特徴

結城紬が重要無形文化財に指定されるまでの歴史

今では重要無形文化財に指定されている結城紬ですが、このように高く評価されるまでには長い歴史がありました。結城紬の始まりは、奈良時代に常陸国の特産物として朝廷に上納されていた絹織物が原型と言われており、結城紬だけでなく様々な紬織物に発展していきました。その後、人々の間では「常陸紬」と呼ばれていましたが、室町時代になると結城家から幕府に献上されたことから「結城紬」という名前がつけられ、江戸時代には武家の間で着用が広まり、全国に広がっていきました。その後も長年にわたり多くの着物作家によって技術が高められ、1956年に重要無形文化財に指定されました。

結城紬の魅力を生み出す真綿糸

結城紬の魅力の1つに真綿糸が挙げられます。真綿糸は、繭をお湯の中で煮出し、いくつも重ねた上で手作業で直接糸を引き出して作られます。この工程によってふっくらと軽やかな糸となり、独特な風合いを持つ魅力ある生地が仕上がります。結城紬の製造過程には20以上ものステップが存在しますが、手作業が必要とされる部分も多く、仕上がるまでに数ヶ月、1年以上の期間を要することもあります。中でも「糸紡ぎ」、「絣くくり」、「機織り」の3つの工程は重要無形文化財に指定されており、認定されるためにはこれらの工程において厳しい検査をクリアする必要があるため、1点1点、より丁寧な作業が心掛けられています。

需要が上昇中?高く売れる結城紬の着物とは

重要無形文化財に指定された結城紬ですから、高額買取になることも多々あります。査定金額をより高額にするためのポイントをご紹介します。

まず1つ目は、どの着物にも当てはまることですが、着物の保管状態が良いことです。事前にクリーニングや洗い張りなどに出す必要はありませんが、長年着用・保管していたことによる汚れや傷み、シワなどはないに越したことはありません。あまりにも状態が悪い場合は、結城紬としての値段がつかないこともありますので、将来的に売却を検討されている方は日頃からこまめにお手入れすることが大切です。

しかし、高級品として知られている結城紬ですから、中古品でも需要が高く、多少のシミが見られても高い価値がつく場合もあります。まずは着物の買取専門店に査定を依頼してみることをお勧めします。

結城紬の特徴として、本場の茨城県結城市で作られたものとそうでないものが流通しているという点があります。重要無形文化財に指定されている本場結城紬は、認定されるまでに厳しい検査が必要なこともあり、他の結城紬より価値が高く、高値で取引されています。

さらに着物に付属している本場結城紬の証紙を一緒に保管されている場合は、買取査定金額がアップする場合がありますので、他の着物の証紙と混同したり、捨ててしまったりしないようにご注意ください。

本場結城紬の証紙には、「結」と書かれたマークが付いているか、糸を紡いでいる女性のイラストが描かれているため、この部分で見分けることができます。

また、高い値段がつく結城紬の特徴として亀甲柄が挙げられます。亀甲は結城紬の代表的な織り柄で、その柄が細かければ細かいほど価値が高く、それに比例して買取金額も高くなる傾向にあります。

結城紬の買取相場

結城紬は、重要無形文化財に指定されているため、本場結城紬の場合は数万円以上の値段がつくこともあり、他の紬と比較しても、高値で取引されています。
本場結城紬で用いられる亀甲柄には、柄の細かさに応じて分類されているという特徴があり、亀甲の並びが細かければ細かいほど繊細な亀甲柄として人気が高く、高値で取引されています。模様の細かさは80、100、120、160、200といった間隔で分類されており、200を超える亀甲柄の結城紬は特に手に入れることが難しいため価値が高くなります。

このように本場結城紬は非常に希少価値が高いため、それだけに流通量も少なく、手に入れるのが困難な着物です。そのため、本場結城紬でない着物でも、品物の状態によっては数千円から数万円の値段が付くこともあります。
特に保管状態が良いものや、証紙が付いているものは査定アップのポイントとなりますので、もしお持ちの着物が本場結城紬でない場合でも、着物の買取専門店にご相談いただくと、思った以上の価値になるかもしれません。

まとめ

重要無形文化財にも指定されている結城紬は、希少価値が高い最高級の絹織物として今でも多くの着物愛好家を魅了し続けています。頻繁に着用していた着物でも、本場結城紬や保存状態が良い着物は、高額査定が期待できるかもしれません。
査定の際には様々なチェックポイントがありますので、今回紹介した内容を参考に、ぜひ一度、買取査定を検討してみてはいかがでしょうか。

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