着物のコラム

読谷山花織とは?その着物の特徴と買取相場

読谷山花織は沖縄県中頭郡読谷村を産地とする織物の1つで、その独特で華やかな花模様が非常に美しく、今でも全国の愛好家から好まれています。当時、琉球王朝の時代には王族や貴族の衣装として用いられており、一般住民は着用してはならないという決まりがあるほど貴重な存在でした。

一時は衰退しかけたものの、一部の有志によって、その美しい技術が蘇ったという興味深いエピソードもある読谷山花織の歴史や特徴と共に、買取を依頼する場合のコツをご紹介します。


目次
読谷山花織の歴史
読谷山花織の着物の特徴
読谷山花織の着物の価値を高める方法
まとめ

読谷山花織の歴史

沖縄県中頭群読谷村で生まれた読谷山花織は、およそ600年以上の歴史があるといわれています。14世紀から16世紀の琉球は大交易時代と呼ばれ、琉球王国では東南アジアや中国など南方諸国との交易が盛んに行われており、その影響で多くの交易品に加え、読谷山花織の元ともなる織物の技術や技法が伝えられ、独自に発展を遂げてきました。琉球王府の保護下においては、その難しい技法や美しいデザインであることから王族階級御用達の織物として指定され、王族階級に属する人か、読谷村の住民以外は着ることができないという決まりもあったと伝えられています。

実は、読谷山花織は明治時代、廃藩置県による身分制度廃止以降、着用する層が減少し、更には戦争の影響によって一時は絶滅寸前になっていた期間がありました。
しかしその後、読谷村の一部の有志や愛好家によって、1964年に再び読谷山花織の魅力を蘇らせようという動きが始まり、復活を遂げました。今は人間国宝でもある読谷山花織作家の与那嶺貞が尽力し、貴重な技術を守り、後継者を育てることにより、読谷山花織は沖縄県指定無形文化財や経済産業大臣指定伝統的工芸品にも認定をされました。
現在は、貴重な文化財・伝統工芸品として保護・認知されており、高級絹織物として全国に愛好家が存在しています。

読谷山花織の着物の特徴

読谷山花織は紋織物に分類され、素材は主に絹、もしくは綿で作られています。

先染めした糸を使用して花や幾何学模様のようなパターンを表現しているのが特徴で、30を超える多くの種類が作られてきました。先染めに使われるのは沖縄独自の植物染料である福木車輪梅や琉球藍、福木、猿捕茨、楊梅などで、独特の風合いが表現されています。

花や幾何学模様には基本の図柄があり、「銭花」「扇花」「風車花」など、それぞれに意味を含んでいます。「銭花」はお金を思わせる模様を用いて裕福になるようにという願いが込められ、「扇花」は末広がりの扇を形取った模様で子孫繁栄をするようにという願いが、「風車花」は、97歳になったら風車を配るという沖縄の風習から、長寿を願うという意味が込められています。更にそこへ縞模様や格子模様を合わせることによって、より複雑で読谷山花織ならではの個性が出ます。

織りの特徴としては、基本的に「経浮花織」「緯浮花織」「手花織」があり、織りながら模様を施していく高度な技術を要する作業が用いられます。読谷山花織はその制作工程が大変難しいことでも知られており、1日に織れるのは約40センチ、大人用の着物を織り上げるまでには約2ヶ月もの時間を要するとも言われています。それに加えて今では生産規模も小さくなっているという背景もあり、なかなか多くは出回っていない希少価値の高い着物です。

読谷山花織の着物の価値を高める方法

繊細な着物の価値を高める方法は、第一に少しでも良い状態を保つことです。

虫食いなどによる穴あきやシミや変色などがないように、日頃から保管方法に注意する必要があります。特に、読谷山花織の素材には絹が使用されていることがほとんどで、湿気に弱いという特徴があります。そのため、着用した後は風通しが良い場所で数時間干して湿気を取り除いてから収納する必要があります。

証紙が付いている着物の場合は、付属した状態で買取査定を依頼すると、一目でその価値がわかるため、より適正な価格で買取査定をすることができます。特に、人間国宝でもある与那嶺貞作の着物などは証紙があれば、さらなる高額査定になるかもしれません。

また、買取査定を依頼する際には、着物知識を持った査定士がいる着物買取専門店に依頼することをおすすめします。着物のサイズ感も重要なポイントの1つで、一般的に需要があるとされる丈であることが大切です。具体的には、163センチ以上の着物のニーズが高く、それ以下の着物は、買取査定金額が低くなる傾向があります。サイズが大きな着物は丈を詰めるなどして小さなサイズにも対応することができますが、もともとサイズが小さい着物の場合は、後から丈などを調整することができません。そのため、着用できる人が限られてしまうため、汎用性が低い着物は、買取査定金額が低くなる、もしくは、お店によっては買取自体が不可となってしまうこともあるようです。


着物を高く売る方法と注意点とは?

まとめ

読谷山花織は、長い制作期間を経て丁寧に作られている着物であることから希少価値が高いものも多く、買取査定金額も他の着物と比較して高くなる傾向にあります。今回ご紹介した着物の状態、サイズなどの要素も買取査定金額に影響しますので、読谷山花織の着物をお持ちの方は、ぜひ一度をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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